秋葉原ラジオセンターにある島山無線商会が2022年8月20日に閉店しました。YouTubeチャンネルのTokyo Lens様が詳しく取材されています。

 

 

 


 

店主の島山康一さんは68歳。急逝した先代からお店を受け継ぎ、奥様と二人三脚でお店を切り盛りされてきました。

 

動画によると、ご自身の体調や お母様の介護などが閉店の理由とのことです。


秋葉原の電子部品市場としての黎明期を支え、盛り上げた狭小型店舗の一つで、ラジオセンター内のこのスタイルのお店は秋葉原を象徴するものでもありました。その雰囲気は深センの華強北にも受け継がれています。

 

近年は付近の電子部品のお店は次々と閉店し、シャッターが目立つようになっており、近隣の新しいお店はフィギュアなどを取り扱うようなサブカルショップが多くなっております。

 

電子部品→自作PCパーツ→サブカルと秋葉原のメイン商材の移り変わりを感じ、電気業界の私としては、こういった閉店のニュースに仕方がないような、でも何かモヤモヤするような、そんな寂しさを感じます。


 

電子部品の小売りは、Aliexpressなどで激安電子部品通販が台頭したり、秋月やマルツなどの品ぞろえの良いお店が成長したため、秋葉原の個人狭小店舗の経営は観光的なウィンドウショッピング需要以外の面ではかなり厳しくなっていたと思います。


動画では以前から私も気になっていた、あの狭小店舗で食べていけるのか…という点を取材されておられました。学校の教材や企業への大口の納入で利益をあげており、店舗での売り上げのみでは厳しいそうです。


やはりそうだったのか…という印象ですが、ここまでお店を開けてくださっていたことは感謝しかありません。