2023年3月25日、新型のArduino UNOである「Arduino UNO R4」が発表されました。

最大の変更はメインMCUがATmega328PからルネサスのRA4M1に変更された点です。

これはARM Cortex-M4ながらVcc = 5Vで使える珍しいMCUで、おそらく選定されたのも過去のUNOのように5Vで動くことが条件だったからではないでしょうか(多分)。

スペックは48MHz、SRAM 32kB、Flash 256kBとのことで、増量となったSRAMとFlashはArduinoの最大のメリットである強力に抽象化されたライブラリを利用する上で助けとなるでしょう。

 

ATmega328Pのリソースの少なさに配慮したライブラリも多かったですからね。


発売は2023年5月からとのこと。


細部をみていく


 

UNO R3のクローン「おっさんのUNO R3」を作っていた私としては、基板上の回路が気になります。VIN電圧が+24Vまで拡張されたとのことで、おそらく電源回路はリニアレギュレータから降圧DCDCに変更されたのではないでしょうか。基板の絵に3.3μHの大きめのインダクタが2個見えるので、5Vと3.3V用のDCDCコントローラーICが実装されるものと予想します。

またWIFI搭載モデルも用意するとのことで、こちらにはEspressifのWIFIモジュールが載るようです。以上のことから、かなり価格が上がってしまいそう。

UNOやNANOは中華クローンが安く、それが入門しやすさに繋がっていたと思います。非WIFI搭載モデルであれば、電源周りを簡素化すればRA4M1の価格にプラス7ドルくらいでクローンが作れそうです。(それでも最安で2000円くらいか…?)