AliExpressでよく利用されるパーツを紹介するコーナーです。

 

 

昇圧DC-DCコンバーター、XL6009の実装済み基板です。前回紹介したLM2596(降圧)の逆バージョンで、基板のサイズは同一です。

お値段は70~100円程度で、非常に安く手に入ります。

入力電圧範囲は3.5~32V、出力は5V~35V 4Aとのことですが、例によって中華製品が称する動作範囲は無理がある場合が多いですから入力4.5V以上、出力2A以下で使うのが良いでしょう。

変換効率は低いようで、出力の2割くらい熱になると考えた方が良さそうですね。

この昇圧コンバーターが便利なのは、例えば5Vの制御電源しかない回路でファン用の12Vや24Vが欲しいときに、外からもう1系統電源を引き込むことなく電源を足せる点です。

使ってみるとクセがあり、通電直後の数百ms間大電流が流れます。無負荷でも確認できたので、本回路のインダクタとFET間でドカンと流れているようです。

入力側の電源がしょぼかったり、フの字の出力カット機能があったりすると上手く動かない原因になりますので、私はNTCサーミスタを入れて使っています。

また、入力側の電圧が 3.3Vを下回ると異常発振し、出力が40V以上になることもあるようで注意が必要です。降圧コンバーターと比べると少し取扱いにコツが必要なイメージがあります。

そんな感じなので、暴走しないように出力は30W以下になるよう余裕を見て使った方が良いです。

LM2596基板同様、M3の取付穴があるのでマウントしやすくなっています。